演劇大学inさかいで(3日間で短編劇)、そして。

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    遠藤みかです。マメです。演劇大学inさかいでに参加してきました。

     

    一応実行委員でもあったので「ご参加、ありがとうございました」と言うべき立場なのかもしれませんが、今回もうほとんど一人の受講生としての参加状態になっていたので、受講の記録と共に、ここは「参加してきました」という流れでいこうと思います。

     

    その前に…

    演劇大学とは、全国から講師を招いて行う短期集中型の演劇講座です。一都市で3年間開催することになっていて、坂出市では今年が2年目でした。そして私が参加したのは平塚直隆先生による「3日で作る短編劇」。これが地獄の始まりでした。

     

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    「3日で短編劇を作る」
    ◎メンバー構成
    ・受講生:役者部門10人(マメ、みやぶん、みう、こわた、との、ゆう、ひな、ひろか、こだま、エル)
    ・受講生:演出部門2人(まる、あずにゃん)
    ・平塚先生
    ◎講座の流れ
    ・平塚先生の台本を使って1本の作品を仕上げる。
    ・前半パートの演出を徳島の劇団まんまるの丸山さん(まる)が担当。後半は我らがあずにゃん(繁中)が担当。ラストの歌唱シーンを平塚先生が担当。
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

     

    1日目。

     

    午後から始まった講座。この日は晩御飯休憩を挟んで21時まで行いました。


    最初に軽く自己紹介。見知った顔もいれば、始めましての方も。女子高校生も2名参加していました。ちょうど台本が女子高生の話なのでリアルでした。


    後からマエカブの誰かに「マメさんとこの講座、まんまるのゴリラの人と一緒なんだね」と言われて何を失礼なこと言い出すのかと思ったら、カブフェスでまんまるさんが上演した「Gorilla」という作品に出ていた役者さんと一緒なんだね、という意味でした。トニーさん(とのさん)のことでした。

     

    何度か読み合わせをした後、演出家2人よるドラフト会議。私は最初、前半丸山チームの堂上(主役的な)と後半あずにゃんチームの蓮華という役に選んでもらっていました。


    わぁ、と思いました。


    選んでくれてすっごくすっごく嬉しいけど、特に前半の堂上さんはほとんど一人で喋ってるくらい台詞量が半端ない役なんです。この講座、3日で作るとか言ってるけどそれはトラップで、実際は「2日で作る」なんです。最終日はほぼ発表会だから。この台詞を一晩で入れてくる…だと…? パニックです。


    結局は役者間の負担に差がありすぎるということで役をいくつか入れ替え、私は丸山チームの堂上+平塚チームの歌唱だけになりました。


    2日目。

     

    「もう台詞は入っていると思いますが」から始まった朝。


    9時に集合し、この日は2回のご飯休憩を挟んで21時まで講座でした。

     

    前日私はいただいた台本をコピーし、その台本の自分の台詞にマーカーでラインを引きました。私、普段はあんまりそういうことしないんだけど、前後の繋がりとか置いといてとにかく長めの台詞だけでも頭に入れようと必死でした。にもかかわらず、まったくと言っていいほど頭に入っておらず、2日目はずっと台本を握っていました。一緒に講座を受けていたこだまを捕まえて台詞覚えに付き合ってもらっても全く覚えられず。しかも1日中声を張り上げていたので喉がガラガラになってしまい、声に出して覚えたいのにそれも出来ない状態。

     

    この日の夜にはもう辛くて辛くて、明日の発表会に出たくない。逃げたい。でも逃げたらもう帰る場所がなくなるな。マエカブやめなきゃな。だけどそれでもいいからやめたい。やめたい。逃げたい。やめたいと、そんなことばかり考えていました。

    なんのかんのと役者はじめて数年たちますが、ここまで追い詰められたのは初めてです。

     

    昨年の演劇大学inさかいでに「戯曲講座」というものがありました。
    3日で1本の戯曲を書くという講座だったのですが、ずっと座ったままずっと室内に閉じ込められたまま、ただ黙々と書き続ける様を、受講生たちは「プリズン(監獄)のようだった」と例えていました。
    私は去年の戯曲講座がプリズンなら、ここは「ヘル(地獄)」だな、と思いました。そういえばプリズンもヘルも、どちらも平塚先生の講座でした。

     

    この頃からガラガラ声に加えて熱が出始めました。体調が悪かった訳ではありません。知恵熱です。マエカブでは知恵熱と言えばみやぶんですが、覚えている限り生まれてはじめて、私にも知恵熱が出てしまいました。なのでこの日はもう早めに寝ました。そして翌朝早めに起きてそれから台詞覚え再開です。一晩寝ると頭がスッキリしたのか、いつの間にか半分くらいは入っていました。煮物は一度煮込んだ後、冷ましている間に味が染み込むといいますが、台詞覚えも同じだなぁ、と思いました。


    3日目。

     

    午前中に稽古をして、昼からは遂に発表会です。

     

    朝一、実行委員は本部に集合する必要があったので丸1日ぶりに顔を出してみました。するとどこから私が苦しんでいるという情報を仕入れたのか、社長から真顔で「マメさん、台詞覚えた?」と聞かれました。おはようの前に「台詞覚えた?」です。もう駄目だと思いました。力なく首を振る私に、社長は絶句していました。

     

    マエカブのみんなは「マメさん台詞覚え悪いってイメージないのに」と言ってくれましたが、実は違うんです。私すごく覚えが悪いので、いつも台本を貰ったら反復、反復、反芻、反芻で、誰も見ていないところでめちゃくちゃ時間かけて覚えているんです。出来の悪さを努力と根性でねじ伏せているだけなんです。今回それをする時間が物理的になかったために出来の悪さが露呈してしまいました。

     

    最後の稽古を終えて、丸山さんに「どうする? 台本持ったまま出る?」と言われました。前日、平塚先生からも「台詞が出てこなくて流れを止めるくらいなら、持っていた方がいいんじゃないか」という話があり(これは私に限らず、みんなに対して)、最後の稽古でも台本を離せなかった私に、そういう手もあるよ。と、天使が…または悪魔が囁いてくれたのです。そして私は「自信がないので持って出ます」と答えました。答えましたが、同時に「でもギリギリまで頑張ってみます」とも言いました。

     

    さぁ、ここからだ! と思いました。

     

    無理なら台本持ったまま出ればいい。その一言でずっとずっしり感じていたプレッシャーが一気に取り払われました。

    外に出て深呼吸をして、それから私と同じく後半チームには出演しないみうちゃん&こわたさんに「私のために時間をください」とお願いし(「自分たちのためにもなるし、むしろ喜んで!」と快諾してもらい)、何度か読み合わせをしてもらいました。

    途中で丸山さんも捕まえ、動きもつけながらさらに読み合わせ。

     

    通せました。

     

    台詞がぐちゃぐちゃになって適当にそれっぽいことを喋っているだけ、という状態は脱せていませんが、どうにかこうにか台本を持たずに最後までいけました。間に合いました。ぎりぎり、ホントぎりぎりで。ありがとう、ありがとう。あの状態で私のために時間を割いてくれた丸山さん、みうちゃん、こわたさんには本当感謝です! 前日、自分の稽古だってしたいだろうに私のために時間をとってくれたこだまもありがとうね! 大好きよ。


    発表会。

     

    まずは三嶋チャッピー&与力も出演しているダンスの発表。私は客席で見ていましたが、まぁ落ち着いて見ることなんか無理だよね。頭の中で台詞を繰り返していました。ごめん。続けて藤井みなが参加した戯曲の発表。そして狂言では小川はるぅ、池上諒、宮本はるかが発表。次。次が私たちの短編劇。そわそわそわそわしていました。そわそわしつつも講座を円滑を進めるための役目(スタッフ)もあるので、準備をしたりそわそわ台本をめくったりそわそわ。そわそわそわそわ。坂出市民ホールの本番前だってこんなにそわそわしていません。そして、本番。

     

    「ふわぁい」

     

    という、なんとも気の抜けた台詞から始まる演出。私が前に立ち、その後ろにみやぶん&みうちゃん。対する形でこわたさん。女子高校生役3人と先生役です。せっかく丸山さんがつけてくれた演出も吹っ飛び、必死に台詞を口から出し、しかもそれも途中で何度か吹っ飛び、頭が真っ白になっている私に気付いた後方の二人が援護をしてくれ、そしてそしてなんとか終えた前半パート。

    これが発表会ではなく本当の舞台公演だったら最悪の出来ですが、私は2日間でここまでなら出来る。ここまでしか出来ない。という、今後の指針にはなりました。

     

    そして大好きなまんまる丸山さん演出で芝居を作れ、トニーさんと共演でき、ひろかさんの芝居を間近で体感でき、みうちゃん、みやぶんとチーム一体になれ、エルの新しい顔を見ることができ、ゆうさんの素敵ボイスを堪能し、こわた先生に癒やしてもらいながらこだまに叱咤激励され、ひなちゃんの「されたいです」に萌え萌えし、そんな演出をあずにゃんがつけてくれたこと。全てに感謝です。

     

    それから平塚先生。演出家というより合唱部の顧問のようになっていましたが、とにかく今回使った本が面白くて面白くて、打ち上げでベロンベロンに酔っ払っているところを捕まえて「この本、ウチ(マエカブ)でもやらせてください」とお願いしてしまいました。出来るかな。やりたいな。本当にやりたいです。

     

     

    長くて短かった地獄のような3日間。

    みんなみんな、お疲れ様でした。
    辛くて辛くて苦しかったです。でもやめらんねぇな、芝居。好きじゃないと出来ないよね、こんなこと。

     

    発表会が終わった直後は「もう来年は演劇大学参加しないからね!」と言ってた私ですが、もうすでに「来年はどんな講座があるのかなぁ」と楽しみになっています。喉元過ぎるの早いです。

     

    そしてお次は11月12、13日のマエカブ短編演劇コレクション〜ヨコクラうどん公演〜での「女は女」。
    宮本はるか、藤井みなと共に出演する、女が酒を飲みながら愚痴を言ってるお話です。どこまでが素でどこからが演技なのか分

    からなくなるほど自然なストーリー。こちらは無料公演(おひねり制)となっていますので、気軽にお越しくださいませ!

     

    ▼詳細
    http://maekabu.main.jp/kouen/161112kabukore2/

     

    想いが膨らみすぎて長くなりました。
    遠藤みかでした!


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